2013-3 リチウム二次電池用正極材料の微細構造解析 LiMn2O4膜の成膜性、基板−膜界面の整合性について微細構造を解析 Liイオン電池の全固体化に向けて、高効率なリチウムイオン電池反応を進めるためには、リチウムイオンの移動に伴う正極材料の界面や粒界等、ナノレベルでの構造制御が必要となってくる。 化学溶液法を用いて作製したLiMn2O4正極材料の微細構造、基板とのエピタキシー性および結晶性に着目して解析する。 (1) LiMn2O4膜と基板のミスフィットパラメーターが数%以下のときLiMn2O4配向膜が形成した。 (2) LiMn2O4膜内部に比べ、 LiMn2O4膜とAuの界面には、格子の不整合による格子歪みが観察された。 図1. ミスフィットパラメーターの 異なる基板上へのLiMn2O4膜の作製 図2. LiMn2O4膜/Au界面の ABF-STEM像 図3. Au/Al2O3界面の ABF-STEM像 Liイオン電池の全固体化に 向けて正極膜作製技術の 最適化および微細構造解析 高効率のリチウムイオン 電池研究開発に寄与 謝辞 : 本研究は、トヨタ自動車(株)からの委託研究として実施したものである。