2016年6月29日 |
本研究の【概要/詳細】
1.現状と課題 |
排ガス浄化などの環境対策は喫緊の課題であり、そのためには浄化触媒を高効率、高機能化することが大変重要です。金ナノ触媒は有望な材料のひとつですが、その反応機構は明らかになっていませんでした。 |
2.研究開発の内容 |
本研究では、反応中の触媒の挙動を直接観察できる特殊な電子顕微鏡(環境電子顕微鏡)を開発しました。これを用いて金ナノ触媒を観察し、反応が起こる場所を特定することに成功しました。 |
3.今後の展開 |
触媒反応のメカニズムを解明することで、触媒の効率向上、劣化抑制のための指針を示すことが出来ます。また、新しい機能を持つ触媒の開発にも道を拓くことが期待されます。 |
反応中の金ナノ触媒の電子顕微鏡像と解明された反応モデル (a)反応前の表面には何もないが、(b)反応中には矢印部にプロピレンオキサイドが生成していることから、(c)の模式図のように、金と基板の界面周囲が反応場所と判明した。 |
※本成果は、科研費(基盤C;#25390078)およびナノ材料科学環境拠点(GREEN)の支援を受けて得られたものです |
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