2017年度

JFCC研究成果集

科学技術イノベーションを推進する革新材料開発と先端解析技術

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R-33
2017

多孔質球状粒子を用いた気相触媒電極の開発


技術のポイント

多孔質球状粒子を用いた高次多孔体電極を作製

基礎研究


背景
燃料電池用の電極材料などに用いられているLa系ペロブスカイト酸化物はガスとの反応効率を上げるため多孔質構造とされており、更なる性能向上が求められている

目的
多孔質球状粒子を用いた多孔体を作製し、電極の微細構造および粒子焼結体の細孔分布評価を行う

成果
(1) 多孔質球状粒子および中実球状粒子を用いて微細組織が異なる多孔質電極を作製
(2) 粒子焼結体における細孔分布を評価
 ・中実球状粒子:200-300nm の局所分布
 ・多孔質球状粒子:100-1000nmの広域分布
高次組織多孔体を用いた触媒分野への応用展開


(a)(b) La0.8Sr0.2MnO3中実球状粒子を用いた電極表面SEM像
(c)(d) 多孔質球状粒子を用いた電極表面SEM像
各粒子の焼結体の細孔分布測定結果



期待される適用分野
ガスセンサ、触媒、リアクター

参考文献 S. Suehiro, et al. RSC advances, 6, 53919-53924 (2016).
謝辞 本研究は、科学研究費補助金基盤研究C(16K05878)からの支援を受けて実施したものである



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