3研究成果 / 次世代エネルギーデバイス
R-17
2020
全固体酸化物電池用原料粉末の高次構造化
課題
全固体酸化物電池の厚膜化時の性能低下の原因として、電極内の粒界抵抗ならびに電極活物質/電解質間の界面抵抗があげられる。
解決手段
上記課題の抵抗を低減するために、粒子間の低温焼結や粒子間の接合性を考慮した原料粉末の高次構造化(1.球状原料粒子の合成技術の開発、2.粒子表面コーティング技術の開発)を行った。
成果・優位性
・固体電解質球状粒子の優れた焼結性を確認
・量産可能なプロセスで正極活物質、固体電解質の緻密質球状粒子を作製
・気相法を用いた高結晶性コーティング粒子を作製
・従来の粉末焼結プロセスを用いた、高イオン伝導異相界面の形成を目指す。
期待される市場・応用
・二次電池用高性能粉末、SOEC、センサ素子など
謝 辞:本研究は、ALCA-SPRING「無機固体電解質を用いた全固体リチウム二次電池の創出」の支援によって実施されたものである。