2020年度

JFCC研究成果集

マテリアル革新力を支える新材料開発と先端解析技術

8試験評価技術 / 微構造解析

T-38

2020

EBSD-EDS同時取得による結晶方位、相・多形分離解析技術

技術のポイント

従来のEBSD法では結晶相分離が困難な材料系に対して、EDS元素分析との組み合わせで相・多形分離解析が可能

保有設備

・電解放出走査電子顕微鏡 JSM-7800F PRIME(日本電子製)
・結晶方位解析装置 Digiview V EBSD System(TSL製)
・エネルギー分散型X線分光装置 JED-2300(日本電子製)

解析事例 ~Si中に存在するSiCの結晶相・多形分離解析~

IQ-map

1.EBSD測定のみでの相・多形分離解析結果

Siと3C-SiCはどちらも立方晶のためEBSD情報のみでは分離が困難

2.EBSD測定時に同時取得したEDS元素情報での相分離解析結果

SiもしくはSi-C成分領域に分離。しかしEDS情報のみではSiCは3Cと6H分離が困難

3.EBSD+EDSの複合解析による相・多形分離解析結果

通常のEBSDやEDS測定のみでは困難であった結晶相・多形分離に成功

適用分野

・微小領域での結晶系解析

・結晶相分離解析

・結晶多形分離解析

・結晶方位分布解析

・結晶歪分布解析

・結晶粒径分布解析