2021年度

JFCC研究成果集

脱炭素イノベーションをめざした革新材料開発/解析技術

1研究成果 / 革新環境材料

R-2

2021

SDGs13

熱輻射抑制膜の開発
~熱ロス低減・エネルギー効率向上へ~

SDGs13

アピールポイント

赤外低輻射シリサイド膜をもとに輻射抑制、耐酸化性向上
【技術シーズ:多層膜設計/制御/評価プロセス】

課題

発電プラントの高温配管(600 ℃以下)における熱ロス低減が課題
 →高温部材の熱ロスは、熱輻射+熱伝導(気体・固体)により発生
 →対象物が高温であるほど熱輻射ロスが顕著

解決手段

・熱輻射抑制膜:高温大気中で安定な熱輻射抑制膜を開発

・部材への施工性:箔基材に成膜することで、配管部材への施工性を向上

・効果の検証:模擬試験により、熱輻射による放熱量低減を実証

成果・新規性

・600 ℃以下で優れた熱輻射抑制を発現する遮熱膜

・高温大気中において、耐久性に優れた新材料

・熱ロス低減によりエネルギー効率向上を実現

開発膜模式図
黒体輻射スペクトルと開発膜の反射率スペクトル
放熱ロス低減の模擬試験

期待される市場・応用

・発電プラントの水蒸気配管などの高温部材

・高温熱源を利用する産業プロセスの省エネ促進