2021年度

JFCC研究成果集

脱炭素イノベーションをめざした革新材料開発/解析技術

1試験評価技術 / 加工・プロセス

T-8

2021

SDGs

低密度・低熱伝導率特性を有する各種屈折率のシリカエアロゲル

SDGs

技術のポイント

微構造を制御し、低密度・低熱伝導率特性を有する各種屈折率のシリカエアロゲルを合成、頒布

シリカエアロゲルとは

シリカエアロゲルは、 シリカ(SiO2)微粒子が3次元ネットワーク骨格を形成した構造を持ち、体積の95 %以上が空隙から成る非結晶質の固体

シリカエアロゲルの外観
形状:110×110×10 mm

シリカエアロゲルの特徴

・高い透光性(85~88 % @10 mm厚、波長:550 nm)
・高い化学的安定性(石英ガラスと同程度)
・軽量、低密度(0.04~0.20 g/cm3
・低熱伝導率(大気圧下でも20 mW/(m・K)以下)

シリカエアロゲルの仕様

適用分野

・高断熱性、軽量、透明性 →窓・壁など透明断熱材への応用

・低密度、透明性、安定性 →チェレンコフ光検出器、宇宙塵捕集材

・多孔質性、安定性 →吸着材、触媒担体など