2022年度

JFCC研究成果集

新時代のマテリアル戦略を支える新材料開発と先端解析技術

5研究成果 / プロセスインフォマティクス

R-29

2022

SDGs9

セラミックスの成形~焼結​プロセスシミュレーション

SDGs9

アピールポイント

成形時の組織の不均一性と焼結体形状を解析-予測
【技術シーズ:粉体成形~焼結シミュレーション】

課題

・セラミックス製品の開発・製造では試行錯誤を繰り返して成形~焼結プロセスを最適化しているため、開発にコストと時間が必要​​

・サイバー空間を活用したプロセス条件最適化の支援が求められているが、それを可能とするツールは未開発

解決手段

・成形、乾燥・脱脂、焼結の要素プロセスの計算解析モジュールを開発し、それらを統合したプロセスシミュレーションシステムを構築​

成果・優位性

・成形、乾燥・脱脂、焼結の微細構造のシミュレーション技術の開発​
→ 成形時の微細組織の高密度化挙動を予測し、組織の最適化が可能​
→ 乾燥・脱脂による収縮や不均一性を予測し、寸法制御が可能

・焼結・粒成長シミュレーションソフト(SinterPro ver.2)の検証​
→ 異なる組織の焼結・粒成長挙動を再現し、プロセスの最適化が可能

・実験方法:成形シミュレーション、乾燥・脱脂シミュレーション、SinterPro ver.2

粉末+樹脂の成形、乾燥・脱脂後の微細組織
微粒粗粒混合組織(アルミナ)の焼結・粒成長

期待される市場・応用

・焼結材料の研究・開発の高効率化 →新規材料開発、組織の最適化など​

・成形~焼結プロセスの問題解決 →部材形状の寸法制御、組織不良の対処など​

発表文献

寺坂宗太, 松原秀彰, 青木英彦, 野村浩, 木村禎一, 上高原理暢, 粉体および粉末冶金 68(7) 2021, 271-277.​​

謝 辞:本研究は、NEDO先導研究プログラム/ファインセラミックスのプロセスインフォマティクス​基盤構築で実施されたものである。