2023年度

JFCC研究成果集

GX時代のマテリアル戦略を支える新材料開発と先端解析技術

4電気特性

T-19

2023

SDGs

複合構造における​GHz帯 複素誘電率の抽出評価​

SDGs

技術のポイント

多層構造・セル構造の複素誘電率(ε’-iε’’)を導出する​自由空間法Sパラメータ評価+解析プロセスを新たに構築​

保有設備

成果例

VO2膜の複素誘電率
「温度応答性」導出に成功

 VO2膜の複素誘電率「温度変化」

(1)温度upで金属相となり自由電子密度up​
(2)プラズマ周波数ωpが高周波側へシフト
(3)ε‘, ε‘’ 全体も高周波側へシフト

 H2Oの複素誘電率「温度・圧力変化」​

・気相・液相:圧力(密度)upでε‘, ε‘’ともにup​
・気相:温度upで緩和時間up → ε‘’がdown​
・液相:温度upで緩和時間down → ε‘’にピーク​

謝 辞:本データ解析は、NEDO委託事業「電磁波によるプロセスセンサー装置の研究開発」の一環として​実施されたものである。

適用分野

・多層の電波透過材/吸収材などの複素誘電率+温度依存性の評価

・セル内の気相/液相、層間剥離複合材等の複素誘電率を分離解析