2012年度

JFCC研究成果集

未来開拓研究による環境・エネルギーへの挑戦

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2012-1

希土類フリーのメソポーラス発光色制御材料の開発


技術のポイント

メソポーラスカーボンシリカの合成プロセス時の触媒濃度制御による発光特性の制御

基礎研究


背景
発光材料である蛍光体の多くは、希土類元素の内殻遷移を利用しているため、希土類は必須である。
しかし、その供給に不安があるため希土類フリーの蛍光材料の開発が望まれている。

目的
合成プロセスにおける触媒(酸)濃度制御による発光色の制御方法を検討する。

成果
(1) 近紫外線励起で可視発光を示し、触媒(酸)濃度制御により発光色の制御が可能(白、青白、黄白)。
(2) 触媒(酸)濃度制御により細孔構造制御が可能。


・手法:三成分共組織化法によるメソポーラスカーボンシリカの合成、触媒(酸)濃度制御
・評価:PL強度、FT-IR、細孔分布、TEM、STEM

図1. 色度座標上にプロットした試料の発光色
(励起波長=250nm/370nm)
図2. 触媒(酸)濃度制御により合成した
メソポーラスカーボンシリカの細孔分布とTEM像



今後の展開
合成原料の最適化による発光色制御
安心・安全発光材料として、
建材・化粧品・照明等に応用

参考文献 1) K. Sato, et. al., IOP Conf. Ser.: Mater. Sci. Eng. 18 (2011).
2) K. Sato, et. al., Jpn. J. Appl. Phys. in press.



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