2013年度

JFCC研究成果集

未来開拓研究による環境・エネルギーへの挑戦

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2013-1

低熱伝導率シリカエアロゲル透明体の合成と構造制御


技術のポイント

微構造を制御してシリカエアロゲルを合成することにより、透明性と高い断熱性能を実現

応用研究


背景
冷暖房エネルギー削減のため、建物などの壁材・窓材の断熱性能向上が求められている。

目的
軽量、高断熱特性、透明性を持つシリカエアロゲルを壁材料、窓材料へ応用する。

成果
(1) 透明度の向上
合成条件を最適化しエアロゲルの透明度向上を実現。
(2) 低熱伝導率の発現
微構造制御による細孔分布均一化、低密度化を実現
  ⇒固体伝熱、気孔内部の対流による熱伝導の抑制。


溶媒比:X (Ethnol/Si)、触媒比:Y(H2O/Si)を変えて
微構造を制御したエアロゲルのSEM像
合成したエアロゲルの可視光透過率
(厚さ10mmで94%の透過率を示した)

エアロゲル密度と熱伝導率の関係



今後の展開
・低放射膜との複合化による断熱性能向上
・エアロゲルサイズの大型化
高性能断熱材による省エネへの貢献

謝辞 本研究の成果は、経済産業省(METI)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「マルチセラミックス膜新断熱材量の開発」の委託業務の結果得られたものである。



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