2014年度

JFCC研究成果集

技術革新を支える新材料開発と先端解析技術

微構造解析・計算材料設計 研究開発トップへ この分野の一覧へ 2014年度の一覧へ

2014-3

リチウムイオン伝導体の低温短時間合成


技術のポイント

反応メカニズムの解明により、合成時間を大幅に短縮し、リチウムが揮散しない低温・短時間プロセスを開発した

基礎研究


背景
LLZ(Li7La3Zr2O12)は、優れたリチウムイオン伝導性酸化物。従来の合成プロセスでは、粉体の合成に数日を要しており、生産性に問題があった。また、高温長時間プロセスのため、リチウム蒸発による組成ずれの問題もあった。

目的
LLZの生成メカニズムを解明し、合成プロセスの短縮・低温化を検討する。

成果
(1) La2Zr2O7を中間生成物とするLLZの生成ルートを発見
(2) La2Zr2O7を原料として用いることにより、加熱時間1時間(従来比1/10以下)でLLZの単一相粉末を合成。リチウムが揮散しないことを化学分析で確認








期待される適応分野
? リチウムイオン二次電池用 固体電解質
? リチウム−空気電池用 負極保護材料

参考文献 特願2013-049617.
謝辞 本研究は、NEDO「RISINGプロジェクト」の一環として実施したものである。



研究成果トップに戻る この分野の一覧に戻る 2014年度の一覧に戻る