2014年度

JFCC研究成果集

技術革新を支える新材料開発と先端解析技術

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2014-18

焼結シミュレーションソフトウェアSinterPro改良版の開発


技術のポイント

焼結シミュレーションソフトウェアSinterProの改良を行い、新機能を追加し既存機能を大幅に改良した

実用化研究


背景
JFCCで独自に開発し2005年度より販売している焼結シミュレーションソフトSinterProに対して、ソフト購入企業や焼結シミュレーションフォーラム会員等から改良の要望が多く上がっていた。

目的
焼結シミュレーションソフトSinterPROに対して新たな機能開発や既存機能の大幅改良を行い、バージョンアップ版として新たに販売する。

成果
(1) ミクロ組織の焼結・粒成長シミュレーションができるMC版では、以下に掲げた様々な新たな焼結現象をシミュレーションできるようになった
(2) 焼結体形状変化やひずみ等のシミュレーション解析ができるMC-FEM連携版では、計算速度の大幅な向上など以下に掲げる改良を行ったことで、実際の製品に近い複雑形状部品の焼結シミュレーションができるようになった
→さらに多くの焼結プロセスについて、見える化と数値化が可能に
→JFCC独自のシミュレーション技術が進化


バージョンアップ版の主な新機能や改良機能
MC版: 固溶化を伴う粒成長、再結晶を伴う粒成長、酸化・還元、ガス存在下の焼結、温度変化による入力条件テーブル化など
MC-FEM連携版: 計算の高速化(数十万要素モデルまでの対応)、画像表示の機能強化と高速化、底面着脱機能、変形抵抗入力のテーブル化など

図1. MC版によるシミュレーション例
Mo添加炭窒化チタン基サーメットの固溶化を伴う粒成長
図2. MC-FEM連携版によるシミュレーション例
スリット入り部品の焼結時における密度分布と形状予測



期待される適応分野
? 焼結材料の研究・開発の高効率化→新規材料開発、組織の最適化など
? 焼結プロセスの問題解決→焼結体形状の寸法制御、組織不良の対処など



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