R-19 2018 高温熱源を創る太陽光吸収膜の高効率化 太陽光から高温熱源を創る「集光型太陽熱システム」にて高温化・高効率化が課題 ⇒ 太陽光の高い吸収率+赤外光の低い吸収率(=低放射ロス) を両立できる「選択的光吸収」を可能とする薄膜材料が必要 ・太陽光吸収層: 高効率吸収を可能とする半導体バンド端吸収を高温下でも発現 ・赤外低放射層: 最高の赤外反射率を示すAg膜の高温安定化 ⇒ 上記の積層構造を光学計算により最適設計し、実際の成膜プロセスに反映 ・650℃高温下で最適なバンドギャップをもつβ-FeSi2による優れた選択吸収性 ・Ag膜へのSiNx添加+W膜キャップにより650℃での高い耐熱性 ⇒ 平均効率(300〜650℃): 従来膜の78.9%を開発膜では85.5%へ向上 ・ 高効率な太陽熱システムによる再生可能エネルギーの普及促進 ・ 放射スペクトル設計 → 熱マネージメント(自動車・航空宇宙等)による省エネ応用 Y. Okuhara, T. Kuroyama, D. Yokoe, T. Kato, M. Takata, T. Tsutsui, K. Noritake, Solar Energy Mater. Solar Cells 174 (2018) 351 特許第5687606号 謝辞 : 本研究は、内閣府/JST 戦略的イノベーションプログラム(SIP)「エネルギーキャリア」で実施したものである