2019年度

JFCC研究成果集

新時代の扉を開く革新的・材料開発/解析技術

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T-5
2019

低密度・低熱伝導率特性を持つ様々な屈折率のエアロゲル


技術のポイント

微構造を制御し、低密度・低熱伝導率特性を持つ様々な屈折率のシリカエアロゲルを頒布します。



シリカエアロゲルとは

シリカエアロゲルは、シリカ(SiO2)微粒子が3次元ネットワーク骨格を形成した構造を持ち、体積の95%以上が空隙から成る非結晶質の固体です。

エアロゲルの走査電子顕微鏡画像の例 エアロゲルの微構造の模式図
シリカエアロゲルの
外観形状:110×110×10mm


シリカエアロゲルの特徴

・高い透明性(〜85% 10mm厚、波長:550nm)
・高い化学的安定性(石英ガラスとほとんど同じ組成)
・軽量低密度(0.04〜0.20g/cm3
・極低熱伝導率(大気圧下でも20mW/(m・K)以下)


頒布シリカエアロゲルの仕様
*GHP法による大気圧下の測定
品名 屈折率
[±0.002]
10mm厚での透過率
[%] @ λ:550nm
熱導伝率*
[mW/(m・K)]
密度
[g/cm3]
SP-10 1.010 85〜86 23.1 0.04〜0.05
SP-15 1.015 85〜87 17.9 0.05〜0.06
SP-30 1.030 85〜88 12.4 0.12〜0.13
SP-50 1.050 85 13.9 0.19〜0.20


適用分野

・高断熱性・軽量・透明性 ⇒ 窓・壁など透明断熱材への応用
・低密度・透明性・安定性 ⇒ チェレンコフ光検出器、宇宙塵捕集材
・多孔質性・安定性 ⇒ 吸着材、触媒担体など



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