2011年度

JFCC研究成果集

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2011-2

シリコンの酸炭化物からなる白色発光材料の開発


技術のポイント

空孔を有する炭素含有シリカの適切な熱処理による 白色発光機能の付加

基礎研究


背景
化粧品・建材など、生活用素材への応用には、大量に使用するため供給の不安がある希土類金属を含まず、安心安全材料からなる発光材料の開発が望まれる。

目的
安定で豊富な材料であるカーボンを含有したシリカをベースにした白色発光材料の低コストな作製法を開発する。

成果
(1) 籾殻の熱処理(炭化→酸化)による白色発光機能付加法を開発。
(2) 三成分共組織化法によって合成したメソポーラスカーボンシリカへの白色発光機能付加法を開発。


図1. 籾殻の発光スペクトルの炭化温度依存性
図2. メソポーラスカーボンシリカの
発光スペクトルの酸化温度依存性



今後の展開
発光強度の向上・発光色の制御
(3原色)へ向けた製造法の改良
安心・安全発光材料として、
建材・化粧品・照明等に応用

参考文献 特願2010-144468
Y. Ishii, et.al.: Jpn. J. Appl. Phys. 50 01AF06(2011)



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