2011年度

JFCC研究成果集

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2011-4

希土類フリーメソポーラスカーボンシリカ発光材料の開発


技術のポイント

三成分共組織化法によるメソポーラスカーボンシリカの合成とその発光特性の解析

基礎研究


背景
発光材料である蛍光体の多くは、希土類元素の内殻遷移を利用しているため、希土類は必須である。しかし、その供給に不安があるため希土類フリーの蛍光材料の開発が望まれている。

目的
希土類添加発光材料に近い特性を目指して希土類フリー発光材料の合成法を開発する。

成果
(1) 近紫外線励起で可視発光をし、その積分強度は市販蛍光体の1/5程度に向上。
(2) UV照射(254nm)下による発光色は、白、青白、黄白などの制御が可能。


・手法:三成分共組織化法によるメソポーラスカーボンシリカの合成
・評価:PL強度、FT-IR、細孔分布

図1. 紫外線照射前後の試料(λ=254nm)
図2. 色度座標上にプロットした試料の発光色
(λex=250nm)



今後の展開
・開発した欠陥検出法の高度化
・転位・積層欠陥等の正確な評価
高品質SiC基板及びエピ膜作製技術開発

参考文献 K. Sato et. al., 2011 IOP Conf. Ser.: Mater. Sci. Eng., 18 102022.
(http://iopscience.iop.org/1757-899X/18/10/102022)
Y. Ishii, et. al., Jpn. J. Appl. Phys. 50 01AF06 (2011).



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