3研究成果 / パワーデバイス
R-18
2023
X線の異常透過を利用したGa2O3結晶の欠陥イメージング技術
アピールポイント
結晶内部の欠陥の可視化技術
【技術シーズ:異常透過を利用したX線トポグラフィー】
課題
・β型Ga2O3結晶の欠陥分布を三次元的に非破壊で評価可能な技術が必要
・従来の欠陥評価法は、表面近傍の評価に留まり、結晶内部の情報は得られない。
解決手段
・回折条件を精密に制御し、動力学X線回折現象「異常透過」の発生を実現
・透過X線を利用し、β型Ga2O3結晶全厚みに含まれる欠陥を可視化
・複数の回折条件で観察した欠陥像を比較することで、欠陥種類を正確に同定
成果・新規性
・15 mm×10 mm×0.7 mm(厚み)のβ型Ga2O3単結晶基板に含まれる欠陥の全数可視化に成功
・欠陥周囲の原子配列のズレを表すバーガースベクトルを同定
・X線回折を起こす結晶面とX線透過率の関係を理論計算で解明
・実験方法:放射光X線トポグラフィー(XRT)(高エネルギー加速器研究機構、SPring-8)
期待される市場・応用
・単結晶基板の結晶成長技術の開発
・単結晶基板のプロセス・加工技術の開発
・電子デバイスの不良解析
発表文献
Y. Yao, K. Hirano et al., APL Mater. 10 (2022) 051101.
Y. Yao, Y. Tsusaka et al., Appl. Phys. Lett. 121 (2022) 012105.
謝 辞:本研究は防衛装備庁安全保障技術研究推進制度JPJ004596の支援を受けて実施されたものである。
プレゼンテーション動画
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