5研究成果 / 革新将来機能材料
R-22
2020
SinterProを用いたプロセスシミュレーション技術の開発
課題
セラミックス製品の開発・製造では、試行錯誤を繰り返して焼結プロセスを最適化している。プロセス最適化を高効率で短期間に進めるためには、プロセスシミュレーション技術の活用が不可欠である。
解決手段
焼結・粒成長によるミクロレベルの「組織変化」と、組織変化に伴うマクロレベルの「変形」を取り扱える焼結シミュレーションソフト(SinterPro ver.2)を用いた解析を行い、実験結果と比較し、その妥当性を検証する。
成果・優位性
・焼結後の微構造変化を予測:初期粒径による微構造最適化
・焼結中の部材変形を予測:焼成中の破壊を抑制、焼き上がり寸法の精密制御
⇒実験結果とよく一致し、プロセス最適化への応用が可能
・実験方法:SinterPro ver.2を用いた焼結後の微構造・形状シミュレーション
期待される市場・応用
・焼結材料の研究・開発の高効率化 ⇒ 新規材料開発、組織の最適化など
・焼結プロセスの問題解決 ⇒ 焼結体形状の寸法制御、組織不良の対処など
発表文献
*S. Terasaka, H. Matsubara et al., J. Am. Ceram. Soc. 103 (2020) 2035–2047.
謝 辞:本研究の一部は、総合科学技術・イノベーション会議のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「【革新的構造材料】」(管理法人:JST)の一環として実施されたものである。
プレゼンテーション動画
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