環境・エネルギー材料グループ
反応活性ナノ空間を制御した環境材料・プロセスの開発
1)SOEC/SOFCの高耐久化・高性能化に関する研究、2)全固体リチウム電池材料の合成プロセスの高度化、3)過熱水蒸気を利用した炭素繊維のリサイクルの研究によって、従来にない新しいプロセスを用いた材料開発に取り組んでいます。第1の課題では、特に電極電解質界面の微細構造制御による性能向上を、第2の課題では、電極電解質界面の性能向上のための材料合成プロセスの高度化を行っております。また第3の課題では、炭素繊維含有複合材料を過熱水蒸気でポリマーを分解することで炭素繊維を再利用可能としています。これらの研究のベース技術の一つの噴霧熱分解法により多様な組成の球状粒子合成に対応しております。
新たな創エネ・省エネ機能の発現を目指す材料設計/評価法開発
薄膜材料などの設計・成膜・評価プロセスにオリジナリティーを追求し、光物性・電子物性・熱物性などをコントロールすることで創エネ・省エネに繋がる新しい機能の創出を目指しています。
再生可能エネルギー変換技術に関する一例として、太陽光から高温熱源を生み出す薄膜を開発しました。金属・半導体・絶縁体薄膜の高温in-situでの光物性データをもとに膜構成を光学的に設計・成膜し、世界最高レベルの太陽光→熱変換効率と耐熱性を実現しました。また、赤外線からマイクロ波までの電磁波の透過反射吸収を制御する膜の設計/評価プロセスを駆使し、輻射のコントロールによる省エネ技術やワイヤレスセンシング技術の開発も推進しています。