全固体電池に関わる新たな分析方法を開発
- 電池のどの部分も、都度計測できるオペランドラマン分析による劣化解明手法を提案 -
2023年6月8日
工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)と一般財団法人電力中央研究所(理事長:松浦 昌則、所在地:東京都千代田区)、一般財団法人ファインセラミックスセンター(理事長:服部哲夫、所在地:愛知県名古屋市)による研究チームは、全固体電池の劣化解明手法を新たに開発しました。
■ ポイント
●正極・固体電解質・負極の積層構造からなる全固体ナトリウム電池の其々の箇所を断面方向から分析する手法として顕微ラマン分光計測を適用した。
●全固体電池の断面を露出させた状態でそのまま充放電させながら、ラマン分光計測できる(オペランド)システムを確立し、電池の運転下での直接計測が可能となった。
●長期間利用に伴う劣化に由来する結合ピークと対応させることにより、継続利用に伴う劣化のメカニズム解明に繋げることが可能である。次世代蓄電池の実践的な新規分析手法として期待される。