2024年度

JFCC研究成果集

グリーンイノベーションを推進する次世代マテリアル開発と解析技術

6研究成果 / 先進微構造解析

R-27

2024

SDGs13

STEM-EDS法によるゼオライト前駆体ゲルの組成分布解析

SDGs13

アピールポイント

ゼオライトの結晶サイズが前駆体の化学組成均一性に依存
【技術シーズ:STEM-EDS法】

課題

・アルミノシリケートゲル(ゼオライト結晶の前駆体)の作製方法に依存してゼオライト結晶化速度や結晶のサイズが異なる原因が不明

解決手段

・化学組成の均一性に依存すると仮定して、ナノサイズ空間分解能での組成分布測定(STEM-EDS法)による前駆体ゲルの組成分布と結晶粒子径との関係を比較検討

成果・新規性

・シングルナノサイズでアルミノシリケートゲルの組成分布解析手段を開発

・ゼオライト結晶化速度や結晶のサイズが異なる原因が前駆体の化学組成の均一性(標準偏差:小さい)に依存することが判明

・実験方法:STEM-EDS、統計処理、水熱合成

前駆体合成方法
ゼオライト結晶
(水熱合成:150 ℃-20 hr)
Al/Siの組成分布
(8.75 nm/pixel)

期待される市場・応用

・アルミノシリケートゲルによるアンモニア吸着材開発の開発支援

・ゼオライト結晶をはじめとするSi-Al系結晶の組成分布解析

・水熱合成(ブラックボックス化)の反応履歴の解明に活用

謝 辞:本研究は、NEDO「窒素資源循環社会を実現するための希薄反応性窒素の回収・除去技術開発」(JPNP18016)で実施されたものである。