2024年度

JFCC研究成果集

グリーンイノベーションを推進する次世代マテリアル開発と解析技術

1試験評価技術 / 加工・プロセス

T-5

2024

SDGs

高温過熱水蒸気処理技術​

SDGs

技術のポイント

過熱水蒸気を用いた各種セラミックス成形体の高速脱脂やCFRP廃材からの炭素繊維回収が可能​

※沸点以上に加熱された水蒸気で、空気と比較して高速かつ均一加熱が可能

保有技術/設備

過熱水蒸気処理装置1

仕様
常用温度300~800 ℃
有効炉内寸法250x300x250 mm
(幅✕高さ✕奥行、標準棚板使用時)
炉内寸法700x500x500 mm
雰囲気過熱水蒸気
添加ガスAir、N2、O2
過熱水蒸気流量3~10 kg/h(標準5 kg/h)
試験水イオン交換水

過熱水蒸気処理装置2

仕様
常用温度400~900 ℃
有効炉内寸法200x200x400 mm
(幅✕高さ✕奥行)
炉内寸法φ300x600 mm
雰囲気過熱水蒸気、Air、N2
添加ガスAir,N2,H2(4 %以内)
過熱水蒸気流量0.9 kg/h
試験水イオン交換水

処理例

セラミックス成形体の高速脱脂

Al2O3モデル成形体
・φ120×H120 mm
・CIP成形:100 MPa
脱脂処理温度
・700 ℃×1 h
焼結温度
・1540 ℃×2 h

適用分野

・樹脂バインダーを用いた厚肉・複雑形状成形体や積層コンデンサなどの金属を含む成形体の高速脱脂が可能
(酸素分圧制御による被処理材の酸化抑制)

・CFRP廃材のリサイクル処理